カテゴリー「映画/サ行」の記事

13(サーティーン) みんなのしあわせ

La_comunidad


LA COMUNIDAD

【2000年製作 スペイン】( 106min )
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:カルメン・マウラ、エドゥアルド・アントュニャ、マリア・アスケリノ、エミリオ・グティエレス・カバ


アパートに住んでいた老人が大金を隠したまま死体で発見される。同じアパートに住む住人たちと、とあることからこのアパートに住み着くようになった中年女との間で繰り広げられる壮絶な争奪戦をコミカル且つブラックに描いた作品。


イグレシア監督の作品を観たのは、あのスパニッシュ・ホラー・プロジェクトの「ベビー・ルーム」に次いで2作目。

なんの予備知識なく観たのだが、予想以上に面白かった。
(ちなみにこのタイトルのサーティーンという邦題。同じようなタイトルで違う作品がいくつか存在するので紛らわしいsweat01


※ネタバレあり


この作品は確かにコメディの要素が無きにしも非ずという感じは受けるが、それはそれでかなりブラックな笑いであると言える。

大金を手にした人間がどのようになるのか・・・のような内容は、サム・ライミ監督の「シンプル・プラン」を彷彿とさせる。
あちらはもっとシリアスなドラマという感じだったが、更に人間の強欲さを過剰に滑稽に描いた印象。
途中から中年の女フリアが割り込んだことによって、お金争奪戦が益々過激化していくのだが・・・。
13人でお金を分け合って事がうまく運ぶとも思えなかったけど。
最後に笑うのは・・・
壮絶バトルな展開を想像していたが、映画中盤まで死者はひとりも出なかった。
(正確に言うと、大金を持っていた一人暮らしの老人と、フリアのアパートに住んでたと思われるエンジニアが死んだらしいという位)

最もこんな修羅場になったそもそもの原因はフリアがお金を独り占めしようとしたからなんだけど。
そのアパートの住人たちは老人が死ぬのを待ってひたすら耐えてたのにねwobbly
でもこのお金は元々死んだ老人のもの。
やっぱり人様のものを勝手に持ち出してはイカンのです(笑)


関係ないけどスペイン人・・・かなりうるさいです(笑)
彼らは呆れる程よく喋る喋る…。
そこが観てて面白いところなんだけれど。

ヒッチコックの「逃走迷路」を思わせるような終盤の演出もよかった。

 




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三人の妻への手紙

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A LETTER TO THREE WIVES

【1949年製作 アメリカ】( 103min )
監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ
出演:ジーン・クレイン、リンダ・ダーネル、アン・サザーン、カーク・ダグラス


夫たちが憧れる存在である謎の女性アディを巡り、3人の妻たちそれぞれの葛藤を描いた作品。


突然「あなたがた誰かの夫と駆け落ちします」なんて手紙が届いたら、私だったらどうするだろう。
信頼関係あってこそ夫婦と呼べるのではと思うので、私の場合だったら・・・旦那に一応手紙を見せることはあるかもしれないけど、即座に手紙を破り捨て笑って済ますに違いない。
よくよく考えてみれば、彼女たちにとってはなんとも不謹慎な話である。

この映画の中では、彼女たち宛てにアディという美女(映画の中では全く姿を現さない。旦那たちが憧れる女性として登場)からそのような手紙が届くのだが、その後の彼女たちの心の葛藤がよく描かれている。
どの男性たちにもそれぞれ思い当たる節があって・・・の展開は観ててハラハラした。

終盤まで飽きることなく観れた。マンキウィッツ監督自身の脚本も演出もいい。
一歩間違えば深刻なシリアスドラマになりそうな題材だが、全体的にユーモラスな雰囲気が漂っていた理由のひとつに、脇役で出ていたセルマ・リッター(この作品以外では「イヴの総て」「裏窓」などに出演)のコミカルな家政婦の演技もあるだろう。

デボラ(ジーン・クレイン)がパーティに出かけるドレスがないといってドレスについていた花飾りをハサミで切って穴を開けてしまい、誤魔化して再び花飾りを縫い付けるも結局ダンスの最中に引っかかって穴が見えてしまうというシーンは面白かった。

若き日のカーク・ダグラスが出演(アン・サザーンの旦那ジョージ役)。ラジオ業界のCMに対して熱弁をふるうシーンは観ていて爽快だった。

ローラメイ(リンダ・ダーネル)が百貨店を経営する年上で金持ちの男性ポーター(ポール・ダグラス)と結婚するまでに至った3番目のエピソードは好きだ。
ローラメイの家の冷蔵庫の扉が、家の脇を列車が通る度に勝手に開くというシーンも観てて吹き出しそうになったし、彼女がプロポーズを受けた直後もこの家は揺れていたのが可笑しかった。

そして、内容は伏せておくが、思わず笑みがこぼれそうになるエンディング。
余韻が残るこのラストは大好きだ。


 


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女子高生殺人日記

今年最後の出張も終わり、仕事はあと数件の挨拶まわりになり、安堵しているりざ夫です。
土壇場になってクレーム来るなよーrock

さて、最近は比較的まとも?な映画・音楽の記事が多いこのブログ。今回出張中で観た映画の紹介をしたいと思います。
なんとタイトルは「女子高生 殺人日記」(爆)
ハイ、まともじゃないですね(◎´∀`)ノ
OVですが、ジャンル紹介はサスペンスとありまして、前に「ゾンビ自衛隊」っておバカ映画が拾い物だったもんですからちょっと期待。

518vcoimuil


ストーリは *引用してます。ごめんなさいsweat01
ある日、女子高生の美奈代は、叔父夫婦から父が実は生きていたことを知らされる。戸惑いながらも始まる二人だけの暮らしだったが、父の様子はどこか奇妙であった。そして一人の刑事が美奈代の前に現れ、ある驚くべき事件を語り始める。

えーっと↑紹介だと、なんかサスペンスっぽいんですが、単なる女子高生日記でした(爆
面白くないです。正直観る価値はありません。石坂ちなみってアイドルにも興味ないし。

ネタバレあり注意!

但し、ラストがちょっとだけ「へえ、そうなんだ」って感心したりして(笑
結局、事故により記憶喪失だった父は、実は偽っていて、殺人を冒して記憶喪失のフリをしていたんです。
そして時効成立の15年経過した大晦日の日、娘に全て告白するんですが、その新年から法律が変わり、

<刑事訴訟法>
第二百五十条時効は、次に掲げる期間を経過することによつて完成する。
一死刑に当たる罪については二十五年

に変わった事を娘が父に教え、警察に差し出す。まあそんなオチ。
でも法律や犯罪に係わってない限り、そんな事知る由もありませんよね。
ちょっと勉強になりました(v^ー゜)ヤッタネ!!

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ザ・フィースト

Feast FEAST

【2005年製作 アメリカ】( 86min )
監督:ジョン・ギャラガー
出演:バルサザール・ゲティ、ヘンリー・ロリンズ、クリスタ・アレン


久々のりざふぃです^^
最近ぶぅ(ダンナ)がこまめにブログを更新しているのでたまには書かなきゃ私の存在が・・・sweat01

この映画の製作にはW・クレイヴン(先生と呼びたいw)を始め、C・ムーア、俳優のM・デイモン&B・アフレックの親友2人組が参加。

悉く(ことごとく)ホラーのセオリーを裏切る(?)映画なんだろうなぁとは予告の段階である程度は分かっていた・・・はず。
分かってはいても、実際始ってものの数分で「やっぱり」の展開には驚きました(笑)
驚いたことは驚いたのですが決して怖くて驚いたとかではないんです(^^;
そりゃあ確かにモンスターは出てくるし(それもかなりキモっsweat01)突然人が襲われるetcという展開は驚くのに十分かもと思うのですが、それはそれでホラーのセオリーどおり。決して特別な描かれ方はしてないです。
クダラナイ会話や笑いも入っていて(それもセオリーw)、特別目新しい感じはしない映画だと思いますが、この手の作品が分かる人にはフツーに楽しめる映画だと思われます。
そう、それと書きながら思ったのですが、モンスター・パニック・ホラーのはずなのに…モンスターも結構強烈なヴィジュアルなのに…モンスター云々よりもあくまでも人間主体の映画じゃないかと。

そして舞台がテキサスの田舎のバー。
この店の中だけで事が進行するので分かりやすい・・・いや、意外と分かり辛いかもcoldsweats01

なぜなら登場人物が意外と多い。
だから最初は面食らってしまうかもしれません。
途中まで観て・・・で、もう1回最初のタイトルロールから観る方がいいかもsign02
役者にはそれぞれ役名が・・・これがまたあるのかないのか(爆)
まぁちゃんとジェイソンとか名前がある人もいますが、殆んど「ヒーロー」「ヒロイン」「ビール男」「コーチ」としか名前表記がない。

そして前にも「クライモリ デッドエンド」のことをブログにちょこっと書いた時にも登場しましたが、愛すべきヘンリー・ロリンズ(ラウド系の音好きなら名前は聞いたことあるはず)の存在も忘れてはならないsign02
今回はマッチョなキャラを封印して、どちらかというと“演説野郎”のキャラです(笑)
クライモリ~でのロリンズさんの方が数倍カッコイイですが、この映画はまた風変わりな役柄でいいかもしれません。(途中「おまえはゲイか?」って聞かれるところはめちゃ笑いました←これも分かる人には分かるw)
実際彼は過去にも音ではなく延々と「演説」しているアルバムを出したことがあるくらいなので・・・メッセージ性、説得力は十分…かと思いきや、この映画の中では・・・そうですね~ちょっとKYキャラcoldsweats01
なんと「コーチ」という役柄で、今度こそは生き残るんじゃないかsign03と思われましたが・・・後半まで頑張ってたのにちょっと残念でしたね~もうちょっと期待してたんですが(笑)

最初の方にも書きましたが、この映画って実際先入観とか思い込みだけで観るとビックリする映画かもしれません。
子供が・・・この人主人公?というキャラが次から次へと・・・終盤あの女ってばannoy信じられない行動を・・・(謎)(※発言自粛)
ただこの映画のラストはあまりにもワンパターンというか、フツーの映画の終わり方だったのはちょっと残念かなぁ。
オチで「次回作ができるのね~」っていうのが丸分かりw(これもセオリー???)

もしも興味ある方は一度観てみて下さい。決してつよ~くは勧めません(笑)

ホントは今日その前に観た「28週後・・・」の感想を書こうと思っていたのですがsweat01
今日はやることがあって気合い(?)が入らないためこの映画になりました(笑)
「28週後・・・」はここ最近観たホラー系では私の中でベスト3に入ります。近日中にはブログにも書こうと思っていますが・・・(これまた未定sweat02いつもじゃdash

  

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正体不明 THEM ゼム

りざ夫です。うちはほんとにマイナーな映画しか紹介しないんで、大抵は誰もコメント残しませんw。でもたまに検索でとんでくるお客さんがいるんで、それが非常に嬉しかったりします。私が妻に勧めた「ピクニックatハンギング・ロック」なんかがいい例です(みなさん機会があったらこれは絶対観てね)。ただメジャーな映画がダメか?というとそういう事はありません。最近では「トランスフォーマー」が、ウルトラ・スペシャル・ダイナミックヒットでしたね、りざ夫婦には。でも記事にするのは、その他大勢がたくさんいるでしょう。でも「タイタニック」は未だに観ていません(爆)。

さて、「ハイテンション」同様、2年お蔵入りにした、この日本の映画配給業界の状態(姿勢?)は、全く怒りを超えて、あきれるレベルにあります。そう、日本じゃどうせヒットはしないんですから、新作ならまず借りる日本のDVDレンタラーをターゲットにして、早めにマニアが鑑賞できるようにして欲しいですね。昔「エコーズ(日本題)」という映画を、”何故公開せんのじゃ、わりゃー!”みたいな事ブログに書いたら、公開されたので、この場で再度。
「BLACK SHEEP」「RUINS」はどうなってんのじゃー!お願いしますpunch

Them

THEM ゼム(レンタルタイトル:正体不明 THEM」)
原題:ILS(仏) THEM(米・英)
製作年:2006年 公開年:2008年
製作国:フランス/ルーマニア
ジャンル:サスペンス/ホラー 映倫:R-15


実際にルーマニアで起こった実話を基にしているらしいです。「エミリー・ローズ」や「es」の時のように何でネットで調べないのかというと、この映画観ればわかります(爆)。そんな必要ないんです。
林の中で静かに暮らし始めた、フランス人夫婦(新婚?ダンナはモノ書きなので納得できます)が、ある夜、正体不明の集団に突如包囲・侵入(あくまで悪意・殺意あり)され、決死のサバイバルを繰り広げます。果たして夫婦は無事生き延びる事ができるのでしょうか・・・

ネットでの限られた情報より、「お!これは新手の”要塞警察(篭城パターン)”ばりの傑作か?」と楽しみにしていた作品です。海外評は訳せないので読んでません(爆)。

!ネタバレあり!注意!
内容は、予想通りで「要塞警察」とまではいきませんが、なかなかよく出来た低予算映画だと思います。まあ、今ではほんとありきたりなので、新たな興奮は全くありませんでしたが。
もう一つ、日本の配給業界に文句を言いたい。重大なミスを犯しています。この映画。たいしてスラッシャーシーンがあるでもなく、成人映画なみのシーンがあるでもなく、「何故にR-15指定?」。はい!もう正体不明の集団が何なのかその時点で判明してしまいます。これは致命的です。正体不明集団がラストで判明した時「えー!」って驚かせる映画なんです。日本では、比較的よく起こる事件です。よく考えると、それは非常に悲しい事実だったりしますが・・・

さて、ネタばれあり、をスルーされた方。↓の予告編を観て下さい。興味が湧いたらレンタルで鑑賞して下さい。おそらくレンタル屋での寿命は1年くらいかと思いますよ。

ils trailer

 



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ザ・ドライバー

Driver THE DRIVER

【1978年製作 アメリカ】( 91min )
監督:ウォルター・ヒル
出演:ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン

 

この映画の見所は勿論「ザ・ドライバー」のタイトルそのままの見事なカーチェイスのシーン。

映画が始まって直ぐからいきなり冒頭から息を呑む展開。
犯罪者の逃亡を助ける"ドライバー"(R・オニール)が警察との間で繰り広げるカーチェイスはとにかくド迫力モノだ。観ながら開いた口が塞がらなかった(笑)

この"ドライバー"(この映画の登場人物は役名がない・・・)。見かけは、賑やかな場所よりは静かな場所を好むだろう・・・至って普通の好青年といった印象。ところが車のハンドルを握らせたら右に出るものはいないとばかりに、数々の警察の捜査網を潜り抜け、結果警察からは目の敵にされている。

ところが、この冒頭のシーンで逃げる際に、とあるひとりの女に目撃されていて…
彼女の名は"プレイヤー"(I・アジャーニ)

何故か彼女は"ドライバー"の顔を見るなり「ちがう」とあっさり否定する。
何のために?彼女の目的は?

(ここでは伏せておきますね)

この映画は、登場する人物の性格描写の対比がなかなか面白い。
“ドライバー”を軸にして、彼を執拗に追いかける刑事と、“ドライバー”をかばう“プレイヤー”。

ブルース・ダーン扮する刑事の<憎らしい>こと!
イヤな奴…多分(笑)
警官だろうが何だろうが、人として好きなタイプでは、ない(きっぱり)

一方の“プレイヤー”に扮するイザベル・アジャーニが、とってもミステリアスな美女で、彼女の大ファンである私は、彼女の姿を観るだけで嬉しくなってしまう(笑)クールな眼差し最高~

途中とある強盗団にドライバーとしての資質を疑われた“ドライバー”が、車のパーツ(ドアとかミラーとかetc)を、次から次へとひとつひとつ、運転しながら(!)狙って外していくシーンは圧巻!


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スティーブン・キング 悪魔の嵐

Storm_of_the_century STEPHEN KING'S
STORM OF THE CENTURY

【1999年製作 アメリカ】( 262min )

監督:クレイグ・R・バクスリー
出演:ティム・デイリー、コルム・フィオール、デブラ・ファレンティノ
 
 
メイン州に位置するその小さな孤島は、かつてない強大な嵐に襲われようとしていた。島の住人が嵐に備えていたまさにその時、女性の惨殺死体が発見される。現場には犯人と思われる人物が残っていたが、人と呼ぶにはあまりに不気味な姿をしていた。その男は自らをリノージュと名乗り、この前代未聞の嵐は自分の仕業だと告げる。そして「要求に応じれば嵐と共に去る」と村民に選択を迫るのだった・・・。


キング自身が脚本・製作総指揮を手がけたTVムービー。
実質4時間以上もある長編で見応え十分だった。

※ネタバレあり※

初っ端からいきなり老女の殺人事件。
しかも容疑者は堂々と姿を現している。明らかに普通ではない状況。何故この一見すると人の良さそうな老婦人が見るも無残な姿で殺されなければならなかったのか・・・
冒頭からいきなりあっと驚かせ、観る者をぐいぐい引き込んでいくところは流石スティーブン・キング。

果たしてこの容疑者は人間なのか?人の姿をした悪魔か?

不可解な殺人事件の後、島民は嵐がくることを察して着々と準備を進めていくのですが・・・

さてさて...ここから島民にとって、とても過酷な、本当の意味で「世紀の大嵐」になるのですが・・・

長編作品なので人物描写は思っていた以上に細かいです。
島民それぞれに事情を抱えているのが分かるし、また謎の人物(容疑者)が非常に存在感があります。

この映画で、この世の正義と悪は何なのか?を、観終わった後、十分に考えさせられてしまうようなそんな作品だと思います。

キングが脚本・製作総指揮を自身が手がけているとあって、個人的にキングの“拘り”を感じるような箇所が何シーンかあったように思います。

観ていて辛かったのは…
やっぱり終盤でしょうね。

子どもを“人質”というか云わば“生贄”にして、島民が日々の平穏さを取り戻すために決断したこととはいえ…
“究極の決断”をしなければならず、ただひとり最後まで屈しなかった主人公のマイクは偉いというと意味がちょっと違う気もしますが、正義感が人一倍あったかなと。ただ妻のモリーは絶対に責められないです。それは他の島民も同じ。

モリー自身も最後には本心が言葉で出るんですが、“謎の人物”に「あなたは自分を偽ったのだ」と言われ…

本当に辛いです。

大切なものを失って初めて分かること、気づくことって絶対あると思うのです。
人間だから…神じゃないから…



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青春残酷物語

Cruel_story_of_youth 青春残酷物語

【1960年製作 日本】( 96min )

監督:大島渚
出演:川津祐介、桑野みゆき、久我美子、渡辺文雄

いつの時代でも、若者には若者の言い分があってそれぞれいろんな生き方があって・・・
そんなことを漠然と考えながら映画を観た。「若者は的発言」をする自体、私は既に若者ではないってことだろうな(笑)ちょっと寂しいかな。
若い頃の私はこの映画のヒロインほど屈折してはいなかったと自分では思うのだが、どこか似たところもあるような気がする。
親の心子知らずとはよくいったもので、本当に今、人の親になってみるとつくづくその言葉の意味が分かるようになってきた。

この映画。先ずタイトルに凄くインパクトを感じる。
「青春残酷物語」。なんかスゴイタイトルだなぁ。本か何かでこの映画のことを知りようやく観ることが出来た。

1960年と今を比べると、ご時世の違いもあるんだろうが、この頃の若者は何だかとても大人びいている気がする。
安保反対なんてデモ行進をする若者がいたり、何ていうのか「もっと世の中をよくしなくちゃ」「このままではダメなんだ」っていう思いが伝わってくる感じだ。

映画の途中で真琴(桑野みゆき)の父親が姉、由紀(久我美子)に対して言う台詞はこの時代を象徴している。
自分の(若い)時は厳しかったのに妹にはどうして甘いのか?と由紀に問われた時に父親が言う台詞。
「時代が・・・そればかりではない。おまえの時は戦争の後で生活が苦しかったが、世の中には方向があった。民主主義の日本に生まれ変わるんだと言って私はおまえを説教することができた。自由には責任が伴うんだとか・・・今は何がある?ないじゃないか」

私たちの時代はどうだろう・・・バブルもとっくに崩壊して若者のみならずいい年をした大人たちもみな“醒めて”しまっているではないだろうか。
今は世の中がというよりも自分自身、個人が中心でいろんなことを見つめる時代なのかもしれない。

ヒロインの真琴は映画の中では丁度大人への階段を昇り始めた頃。大人の世界に入り込むのは簡単だがそれらは時には危険が伴うもの。彼女はどこかのオヤジにホテルに連れ込まれそうになるところを大学生の青年清(川津祐介)に助けられるが、結局彼に身も心も奪われ、美人局(つつもたせ)、ついには妊娠、堕胎・・・終いには悲劇的な結末を迎える。

(自分たちは)世の中のゆがみに対立しながら学生運動という形で青春の怒りをぶつけてきた─今は欲望を全部貫くという形で世の中に怒りをぶつけているという由紀の元恋人秋本の言葉が妙に印象に残った。


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真実の行方

Primal_fear

PRIMAL FEAR

【1996年製作 アメリカ】( 130min )

監督:グレゴリー・ホブリット
出演:リチャード・ギア、ローラ・リニー、エドワード・ノートン


もう10年以上前の映画になるんですね。久しぶりに鑑賞しました。
(セルで2枚¥2,500というので購入しました。ちなみにもう1枚は「テルマ&ルイーズ」です)

※ネタバレ(があるやもしれません…)※

もう何年も経ってしまいましたが・・・恥ずかしながらあの当時はラストが強烈だった・・・ぐらいのことしか憶えていなかったのです。
そのため今回はノートンは勿論、彼を取り巻くギア、リニー、マクドーマンドらの演技に注目して観るように心がけていました。

ノートンは、観た殆ど全ての人がいうように確かに素晴らしい演技を見せつけてくれています。
「17歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリーがそうであったように、エドワード・ノートンの役柄は「お得」だったかもしれません。ただ、ラストのみならず劇中に出てくる彼の全ての演技の中で少しでも拙いところがあったならば、他のギアやリニーらの演技自体大した意味をなさず、映画全体が今一歩のところで盛り上がりに欠けたまま平凡な法廷ドラマで終わってしまったのではないかと言っても過言ではないだろうと思うのです。
(この後のノートンの出演作品を観ると、彼の凄さは単なる序章にしか過ぎなかったのかもしれませんが…)
大司教が無残に殺され、容疑者となったアーロン、彼を弁護するマーティン。“どんでん返し”は見所のひとつに違いありませんが、この映画は紛れもなく真面目な法廷ドラマであり人間ドラマです。

世の中の治安を守るべき立場の所謂人格者の本来の姿にあるまじき行為そのものが、実は悪の根源であり、またこの映画を観る私たちに問いかけているのです。

「犯罪は悪人が犯すとは限らない。基本的に人間は“善”だと信じている」とマーティンがいうように、生まれついての悪人など存在しないと私も思っていました。いえ、そう思いたかったです。真実が明らかになるまでは・・・
それ程ラストは衝撃的でした。
(詳細は省きますが)衝動的に人を殺してしまった少年。その一方で、緻密に計算された完全犯罪を成し遂げ満足気に笑みさえ浮かべる殺人者─。

『内なる顔と外部に対する顔を使い分ける者は やがてどちらかが真の顔か自分でも分からなくなる』

全てはこの言葉に凝縮されているのではないかと思います。



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親切なクムジャさん

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SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE

【2005年製作 韓国】( 114min )

監督:パク・チャヌク
出演:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス

 
恥ずかしながら・・・韓国映画をきちっと観たのはこれが2度目です^^;
記事にするのは初めて...。
別にわざと避けようとしていた訳でも何でもないのですが、何となく世の中のブームに乗れなくって...というのが主な理由です。(だから冬ソナもまだ未見です(笑))

この映画にしたのは、監督が「オールド・ボーイ」の監督だからなんていう知識は毛頭なくて、ただイ・ヨンエ。彼女が観たくって選んだだけのことです^^;
勿論彼女については殆ど知識なんてありません。他の映画も観たことないし...。どういう人か知らないんですが、以前この映画が日本で公開される際、彼女がTV出演しまして、その時に行われたインタビューや彼女の人柄などをブラウン管を通して観ていて単純にそう思ったのです。

この映画ブラックで「軽い」作りですね...。テーマは重いのに「軽い」ので、そんなに落ち込むこともなく(?)最後まで一気に観れました。

そうですね~私の拙い表現で申し訳ないですが、まるでフランス映画を観ているような感じでした。例えば香港の映画が割りとハリウッドに近く、韓国映画(といってもたった2本ですが(笑))はヨーロッパ的な感じとでもいえばいいのでしょうか。
それとこの映画観ていて真っ先に思い浮かべたのが、ジャン=ピエール・ジュネ監督の映画。
「アメリ」で世界的にも有名になった監督ですが、「アメリ」もそうだし「デリカテッセン」とか。私自身何となく印象が被るんですよね。多分ブラックで不思議なところがかな?

で、主演のイ・ヨンエですが、本人曰く「今までとは自分のイメージとは違う映画になった」と。
いえいえ。この映画での彼女は素晴らしかったですよ^^それにとっても綺麗な人だと思いました。
彼女の控えめな声のトーンや、わざと押さえた演技というのでしょうか。
“無の表情”なのに、辛さとか悲しみみたいなものが伝わってくる...。
人間って辛いことがありすぎると逆に感情を表に出せなくなるのではと思っているのですが、映画の中の彼女もまさにそんな感じがしました。

終盤のあの展開に対しての思いは、人それぞれでしょうねぇ。これに関しては私自身「良い」も「悪い」も判断しかねます。
誰も世の中の人がみんなあのような経験をしている訳ではないので、正直なところよく分からないです。
ただ自分の子供を身勝手な殺人などによってもし失くされたら...と考えると、すごく恐ろしいことですが同じような行動を自分も取ってしまうかもな?そう思っています。

ひとことでいうと、派手さはないけれど、随所に伏線があったり細部までよく出来た映画というのが、私がこの映画を観ての感想です。


 
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