カテゴリー「映画/タ行」の記事

デスレース2000(1975)

いよいよチョンガーも今日で終わりのりざ夫です。
さあ、明日からは”家族”で「モンスターハンター3」だあ!

最近、どの映画観ても結構当たりが多くてニンマリしています。
「デス・レース」を借りて観たのですが、案外面白い。
そこで、公開当時見た、オリジナルの方も借りてきましたcat


「デスレース2000」
製作国:アメリカ
製作年:1975年 日本劇場公開:1977年6月 
製作:ロジャー・コーマン
監督:ポール・バーテル
出演:デビッド・キャラダイン、シルベスター・スターロン他

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*抜粋してます
西暦2000年、全米は恒例の大陸横断レースに湧いていたが、それは走行中に人間を殺していく事でポイントを稼ぐ死のレースだった。もっとも貧弱でもっともユニークな“未来殺人ゲーム”モノ(マカロニ製は除く)で、主演の覆面レーサー、フランケンシュタインにD・キャラダイン、マシンガン・ジョーに「ロッキー」以前のスタローンが扮したロジャー・コーマン作品。仮装行列のような奇ッ怪な車のデザインと場当たり的な競技ルールがとにかく凄い。


いや~、小さい時見た印象は、「大して面白くないじゃん!」だったんだけど、
これ、大人になっていろんな知識?(爆)を習得してから観たら、かなりの快作!
はっきり”観なきゃ損!”って言い切ってしまいましょ!今回も(笑

簡潔に言うと「チキチキマシン猛レース 殺人バージョン」(爆
とにかく、ルールがゴールに向かって、殺人マシンに強化した車で走る。
途中、人を轢き殺せば得点になって、レア?な人物程高得点。
それは、女、子供(赤ちゃんまで!)、老人など!
そう、観る段階でまともな常識感覚を捨てないと、楽しめない映画なんです。
まさに大人が見る”おバカムービー”
それが出来るかどうかで、この映画の面白さと価値が全く異なったものになります。
大人になった?自分はかえって小さい頃よりそれが器用に出来るようになったので、
今観たら、”めちゃ面白い!”映画でした(◎´∀`)ノ
やっぱ、やるなあ、ロジャー・コーマン先生。

登場人物も、しっかり個性があって覚えやすく、飽きません。
当時カンフースターだった故デビッド・キャラダインと現在も健在な(当時は無名に等しい)
シルヴェスター・スターロンの格闘シーンなんか、今だからニコニコしながら観れますhappy01
さらに、ラストに近づくにつれ、痛烈!?な政治批判まであったりしてw

轢き殺すシーンも、ちゃちな特撮とはいえ、なかなかエグく、なめてかかると
痛い目に遭いますよ。その辺も”大人”が見る映画かと(笑

リメイクの「デス・レース」がイマイチ消化不良だった人。
「デスレース2000」を観ましょう!
面白かった?ならアナタもカルトムービー嗜好になりつつありますよhappy01


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他人の眼

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EYES OF A STRANGER

【1980年製作 アメリカ】( 85min )
監督:ケン・ウィーダーホーン
出演:ローレン・テューズ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジョン・ディサンティ、ピーター・デュプレー

ニューヨークの近郊で、若い女性ばかりを狙う連続婦女暴行殺人事件が発生する。TVキャスターのジェーンは、早急に事件が解決するようにと呼びかけるが、犯人は一向に逮捕される気配はない。同じ地区にある高層マンションで妹トレイシーと2人暮らしのジェーンだが、トレイシーは幼い頃に変質者によって誘拐・強姦され、その事件が元で目が見えなくなり口もきけなくなってしまっていた・・・


※ネタバレあり


姉のジェーンは聡明でいつもハッキリと意見を言う女性で、自分の妹を気遣いながら生活をしている。
彼女は女性ばかり狙った卑劣な犯罪者を人一倍許すことができずにいた。勿論背景には過去に起きた妹の事件があったからなのだ。
そんなジェーンの心配をよそに次々と若い女性が襲われていく・・・
テレビで必死に呼びかけてはいるが、犯人の手がかりは掴めない。

ある時、恋人の家からの帰り道の深夜、マンションの駐車場で見かけた不審な男の行動が「怪しい」と思い始めひとりでこの男の身辺を探るようになる。ジェーン自身の持ち前のこの行動力のせいで、その後トレイシーに危険が迫るのだが。


なるほど。

ぶぅに聞いたこの映画の感想は、かなり的を射たように思う。


「面会時間」 「裏窓」 「暗くなるまで待って」


彼が言うように、この3本の映画を混ぜたような感じだ。そのうえどれもサスペンスミステリーの王道を行くような作品である。


早く言えば、「面会時間」の犯人がいて、話の筋は「裏窓」。それプラス「暗くなるまで待って」の主人公を追加した感じ。


短い時間の中で3つの映画のエッセンスが入っているので退屈な訳もなく、最後までかなり楽しめた。


途中ジェーンが犯人に脅迫電話を掛ける。その後犯人がテレビから聞こえてくるジェーンの声を聞いて、声の主がジェーンであることに気づくシーン。台詞は全くないけれど、表情だけで犯人が悟ったのがよく分かる演出もよい。


他にも興味深い演出などあったが、特に緊迫感があったのはやはり終盤だろう。


主人公ジェーンの妹トレーシー役は、「ヒッチャー」「ルームメイト」などで有名になる以前のジェニファー・ジェイソン・リーが演じているのだが、彼女が本当に素晴らしい演技を披露している。
この作品が映画初出演作とは思えない位終始堂々とした演技で、目が見えず口のきけない難役を上手く演じている。

犯人が部屋に入ってきたのも知らず、愛犬を呼ぶシーン。
犯人と揉み合いになり銃で撃ち殺すのだが(実はラストがもう少しある)、犯人と格闘している最中に見えなくなった眼が突然見えるようになり、鏡の前に立ち自分の成長した姿を暫く見つめるシーン。彼女の表情が実によかった。


後から考えてみれば、私の好きなキング原作の「黙秘」でも演技巧者ぶりを発揮してたっけ。
随分若い時から女優としての資質があった人なのだ。


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DEAD SILENCE

久々に映画の記事でも書こう。妻は今頃娘とポケモン鑑賞&”シェイミ"ゲットしてる頃かな。

デッド・サイレンス(2007)
監督:ジェームズ・ワン 脚本:リー・ワネル

そうです。「ソウ」の監督・脚本コンビの新作です。「ソウ」シリーズは4作ありますが、2~4には製作サイドに周ってるので、実質久々に取り組んだ作品となります。
アメリカでは1年以上前に公開され、情報は入手できるものの、日本公開は?(お蔵入り?)でしたが、今年3月に無事ひっそりと公開(大阪では敷島シネポップ)されました。やれやれひと安心、劇場には行けなかったけど、これでDVD化は確定。で早速レンタル開始となったので、自分としては珍しく”新作料金”で借りてきました。まあそれほど期待が高かったんですよ。

内容は、腹話術人形をモチーフにしたサスペンス・ホラー。腹話術人形がこれだけメインに扱われるのは、アンソニー・ホプキンス主演、監督:リチャード・アッテンボローの「マジック」以来ではないでしょうか?

ある日、仲のいい新婚?夫婦のもとに、差出人不明の荷物が届く。中身は腹話術人形。夫は不気味がりますが、妻はいい気分。妻は夫が買い物に出かけてる間に、驚かそうと小細工しますが、その最中に何者かに惨殺される。第一発見者の夫は容疑者にされてしまう。夫は妻が人形を手にした時口ずさんだ詩をもとに、事件の真相を究明しようとするが、その背景には驚愕な事実が・・・

がっかりしたことに、内容は実にありきたりな復讐劇。単純にストーリーだけ追っかけるなら退屈な映画。登場人物も少なく、皆怪しい挙動を見せますが、一番怪しいのはどうみても”アイツ”だ!って分かっちゃいます。ただ、腹話術人形は不気味な存在で(俺、人形嫌いなんです。怖いから。だからうちには怖い人形はありません。山岸涼子の「私の人形はよい人形」も怖いっす)、退屈ながらもイヤーな感じで映画は進行します。ここで俺は見事に罠に嵌っちゃいました。そう怪しい”アイツ”と”人形”、これが驚愕のラストを演出します。久々の「えー!ホントかよー!」って家の中で叫んじゃいましたhappy02
騙されやすい、かつ映画が好きな人、新作で借りる程ではないですが、レンタルで絶対観るべし!

参考までに予告編を↓怖いのがキライな人はクリックしないように。

DEAD SILENCE

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トゥルーマン・ショー

The_truman_show THE TRUMAN SHOW

【1998年製作 アメリカ】( 103min )
監督:ピーター・ウィアー
出演:ジム・キャリー、ローラ・リニー、エド・ハリス


ウィアー監督の作品はなんていうか個人的に"病みつき"になる映画が多い。個人的に「ピクニックatハンギングロック」はなんともいえないミステリアスなところが好きだし、「グリーン・カード」も結構好きな映画だ。
この「トゥルーマン・ショー」はアイディアが斬新で最初観た時は不意をつかれて背後からいきなりハンマーで頭を殴られた(?笑)ような印象だった。ジム・キャリー以外この役は思いつかない。彼のためにこの映画が作られたんではないのか・・・と思ってしまう。

某映画サイトの中でどなたかもおっしゃっていたが、この作品は単なるコメディという枠では収まりきらない。とにかくシニカルで不思議な感覚を持った映画には違いない。
仮想ものとして観た中で思い出されるのは「13F」。こちらは完全にSFを強調した作品になっているが、その他では「ステップフォード・ワイフ」のあの感じとか・・・になんとなく似ている気がする。

『仮想世界』という設定からしてこの映画はSFっぽくあるけれど、本質的にはヒューマンドラマだ。
シーヘヴンの住人はトゥルーマン以外全て“演じて”いる。本当の意味で生きてはいない。
この世界に息づいていたのは後にも先にも“トゥルーマン”自身だけだ。

登場人物は俳優たちが演じ、仕事から街、島全体、更には天候まで(!)が全て人工的に創られた、人の手によってプロデュースされた世界。
この街を創ったクリエイターのクリフトフ曰く「外の世界より危険はない」と─。
彼はクリエイターとしては恐らく最高で、リアルさを追求しつつも、結局は本人のエゴでしかない。

またこの映画を観ている私自身も、トゥルーマンの生活を覗き見ている視聴者の気分を味い、密かにトゥルーマンを応援しつつ、今見えている自分がいる“この場所”も偽りの世界だったら・・・そんなことを考えると映画を観ている私の心境も複雑だ。

たとえクリフトフの云う「絶望のない世界」が本当にあったとして、それはそれでその理想郷は天国みたいなものだけれど、私だったら・・・いや恐らく大多数の人は思うと思うが、他人に自分の人生を左右されるなんて真っ平だ。

ラストは感動的に締めくくられる。
トゥルーマンが疑問を持ち始めてから、生まれて初めて知る外の世界─。彼が本当に生きるのはそれからだ。


 
 

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デス・プルーフ in グラインドハウス

Death_proof Quentin Tarantino's Death Proof

【2007年製作 アメリカ】( 113min )
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン


やっぱりタランティーノの映画は私のツボだったsign03

・・・を再認識した映画かと。

この映画は楽しめる人には十分楽しめると思うけど、アカン人はやっぱアカンsadって映画だと思う。
エラソーに決め付けちゃってますが、だってタランティーノだもんshine

という私はこの映画かなり好きですhappy01

タランティーノ"だから"何をどー描こうが基本的に私は許してしまうのだsign02(悪いか!)

この映画は大きく分けると2つに分かれていて、
前半はスタントマンマイク(カート・ラッセル)の圧倒的な勝利で締めくくられている。
前半部分に登場する女のコら4人は呆気なく彼の車の餌食になってしまう・・・sweat01
だってねぇ…
この中にはあのシェリル・ラッドの娘とか、シドニー・ポワチエ(母はついこの間もブログに書いたけど「冒険者たち」に出ていたジョアンナ・シムカス)の娘とか、2世の大活躍か?…と思っていた矢先の出来事だったので驚いた(^^;

でもまぁ、そこでこの映画が終わったとしたら・・・言うなればそれはフツーのB級映画。
内容はぶっ飛んでるけど、ある意味ストーリー的にはよくある話だと思う。

(関係ないけど、ローズ・マッゴーワンは「スクリーム」ではヒドイ死に方してたし、「ハードキャンディ」(同名の別映画があるけど)では、ラストで悪さしてたのがバレちゃって周囲から総スカン食らう役どころだったけれど、「彼女ってホント可哀想だわね」っていう役が非常に似合うんじゃないかなぁと。
「プラネット・テラー in グラインドハウス」は未見だけれど、こちらではどうやらカッコいいお姉ちゃんの役みたいだけどね^^;)

転んでもタダでは起きないのがタランティーノ流。(勿論台詞が多いのもね(笑))

映像にもきちんとした彼なりの拘りがあるようで、例えば後半に別の女のコ達が登場するや否や、冒頭から前半部分のワザと古臭く見えるように狙った映像から、モノクロ、そして「あ、テレビの映像が元に戻った?」みたいにいきなりスッキリしたカラーの映像まで、細かいところまで作られているなぁって感心してしまった。
拘りといえば、「バニシング・ポイント」他いろんな映画が出てきて「流石映画オタク」と唸ってしまったけれど。

そう。突然変わったカラーの映像こそ「ここからが本番なのね~heart04」という合図そのものscissors

前半では容赦なくガールズたちを死に至らしめた我が愛するカート・ラッセル扮するスタントマン・マイクだけど、後半は逆にケチョンケチョンに女のコ達から思いっきり苛められてしまうの(笑)

正直見ていて辛かったな(爆)
だって大好きなんだもの。カート・ラッセル。
例えば、タランティーノの作品ではないけれど「ニューヨーク1997」、「エスケープ・フロム・L.A.」のスネークが大好きな私としては、なんていうのか…あまりにも情けないだろ。これはbleah

でも、その代わりと言っては何なのだけれど、後半の女のコたちは非常にパワフルで面白かった(^0^)
アバナシー、キム、ゾーイ、リー。
リーの天真爛漫(?)でボォーっとしたキャラも捨てがたいけど、特にゾーイ。
本人が本人の役で演じているのがユニーク。
(驚いたことに彼女は本物のスタントウーマン)
そのゾーイが突拍子もない提案をしたことから、結局スタントマン・マイクに狙われてしまうのだけれど、そこでのカーアクションは間違いなくこの映画最大の見せ場ですっflair

ハラハラとかそんなコメントしか浮かばなくて上手く伝えられないけれど、ゾーイはめちゃスゴイ本物のスタントウーマンですkissmark

個人的には、キム役のトレイシー・トムズが好きheart04
彼女は歌唱力も素晴らしいけれど、何のなんの~
演技だって捨てたもんじゃありません。この映画の彼女のキャラは私の思わぬツボになりました(^^)v


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チャイナ・シンドローム

The_china_syndrome_2 THE CHINA SYNDROME

【1979年製作 アメリカ】( 122min )
監督:ジェームズ・ブリッジス
出演:ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス


原子力発電所をテレビで取材中偶然に起きた事故を目撃したTVキャスターらはその真相を世間に知らせようとするが・・・

今観ても十分に面白い非常に興味深い映画だと思った。

チャイナシンドローム。
もしアメリカの原発内に於いて、何かしらの原因で冷却水のバルブが遮断された場合炉心部が空焚きになり、結果原子炉はメルトダウンし、地球の核をも突き抜け中国までも到達する・・・というような説明が映画の中でも出てきたが、勿論実際にこのようなことが起きたとしてもそれは中国ではないそうな。
どちらにしてもこんなことが起きたら、想像を絶するような最悪の事態に陥るだろう・・・というより地球の核を突き抜ける破壊力を持つような原子炉だったら今すぐにでも閉鎖して欲しい。恐ろしい・・・。

原発の事故。有名なところではチェルノブイリ原子力発電所事故が記憶に新しいが、日本でも東海村で起きたり・・・この映画が公開された後で原発のあり方に関しては特に専門家の間などで様々な議論がされていることと思うが、この映画の中でもスリーマイル島原子力発電所内で事故が起きる。

“小さな”事故が起きた後、発電所に対しTVクルーらは取材中に感じた危機感を訴えるが「大したことではない」と全く問題視せず、後になって技師のひとりが、この原発には大きな欠陥があることに気づく・・・
当初対立していたかに見えたTV取材側(J・フォンダ、Mダグラスら)と技師(J・レモン)が団結して原発の運営停止を求める行動に出るが、当然の如く映画ではTV局や原発の“お偉いさん方”らから猛反発を受ける。
映画の中で、事の重大さを全く認識していない原発の責任者の無責任さには心底腹立たしさを感じた。
彼らに対し、ジェーン・フォンダやマイケル・ダグラスが事故の重大さを報道すべく奔走する場面は観ている私も胸がスカっとするような爽快感を味わった。最初は技師として原発側の立場にいたジャック・レモンも最後には自ら命を懸けて原発の運転を止めようとする姿も迫力があって、いい意味で娯楽性がありながら、社会性も加味した映画になっていて、観る側に非常に説得力があるいい作品だったと思う。


余談だけれど、この映画の中でもジャック・レモンの存在感は抜群。この人はコメディからシリアスまで何をやらせても巧者な人だった。
全然違う映画だが「サブウェイ・パニック」のウォルター・マッソーを“絶妙のコンビ”だからなのかつい思い浮かべてしまった・・・
両方とも作品としても勿論いいが、彼らのような素晴らしい演技をする役者が出演している映画をもっと観たいと思うのは私だけじゃないだろうな。



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椿三十郎

Tubaki_sanjyuro_1 椿三十郎

【1962年製作 日本】( 98min )

監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、志村喬、団令子

浪人“三十郎”が、ある藩内で上役の汚職に気づいた若侍9人と共に不正を暴こうと奮闘し大活躍する。

この「椿三十郎」は「用心棒」の続編ともいえる映画だ。
「用心棒」は粋な台詞回しといいこれぞ日本の西部劇と思わせる感じの乾いた映像が好きだ。
片や「椿三十郎」は「用心棒」の人間ドラマっぽくなり過ぎる部分を削ぎ落とした印象がある。より軽く且つ大胆になり、エンターテイメント性から言うとこちらの方が俄然大衆好みな気がする。まぁ好みは千差万別。実際どちらの方が好きかともし聞かれたら、私は恐らく「双方甲乙付けがたく比べようがない」と答えるだろうが。
「椿三十郎」は話も面白いし映画の面白さを存分に味わえる作品には違いないが、実際この映画の凄さを心底感じることができるとしたら、終盤の椿三十郎と室戸半兵衛の一騎打ちのシーン以外思い浮かばない。間合いの長さもそうだが、静寂の後にこれ以上ないくらいの絶妙なタイミングで“斬る”シーンは絶品。とにかく素晴らしい。
実はこの場面だけは以前より知っていたのだが、何べん観ても凄いとしか言いようがない。
これぞ、日本映画史に残る名シーンのひとつなのだろう。

三十郎…実際彼は桑畑なのか椿なのか(笑)
「用心棒」でもそうだったが…この「椿三十郎」でも。

ところであなたのお名前は?
はあ名前ですか?
私の名は…(鶯の泣き声。庭に咲く椿を眺めながら)椿…三十郎。もうすぐ四十郎ですが・・・

うーん。渋い!!



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小さな目撃者(1999年)

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DO NOT DISTURB!

【1999年製作 オランダ・アメリカ】( 98min )

監督:ディック・マース
出演:ウィリアム・ハート、ジェニファー・ティリー、フランチェスカ・ブラウン

最近映画のことさっぱり書いてないので久々に~^^;

この映画は大分前に何かの予告を観てチェックしていた作品なのだけれど、今頃になって鑑賞。
このD・マースという監督さんの作品では「悪魔の密室」という日本未公開映画があって、映画としては今ひとつの出来だった感じは確かに否めないけど、それが意志を持ったエレベータのお話だったし発想がユニークだったので、この「小さな目撃者」も楽しみにしていた^^


父親(W・ハート)の仕事のため家族3人でオランダ・アムステルダムにやってきたリッチモンド一家。口がきけない10歳の女のコメリッサ(F・ブラウン)がとある殺人を偶然に目撃してしまい殺人者に命を狙われるというお話。

メリッサが中心となって展開するハラハラ・ドキドキのサスペンス映画だが、メリッサの両親や途中助けるボートで生活する男の人など彼女を取り巻く人物を見ているのも面白い(^^)

この映画を観ていたらかのヒッチコック作品を思い浮かべてしまったのは私だけではないだろう。
殺人が絡む、目撃者が追われるというシチューエーションもだが、小気味いい軽さも手伝ってそんな風に感じてしまったのかなとも思う。
それと映像センスに脱帽!カメラの使い方、見せ方が巧い!

メリッサを追い続ける殺し屋。彼がまた肝心なところでポカを仕出かすマヌケな男だったのにも大笑いだったが、同じホテルに泊まっている“マンソン・ファイブ“という名前のロックスターが出てきたのも個人的なツボに嵌り笑いっぱなし。彼のモデルは紛れもなくあのマリリン・マンソンだろう…と^^;
ストーリー全体の伏線の張り方もヒッチコックっぽい。
あと個人的にはオランダの警察官はマヌケだとピーアールしている気がしたのだが、監督がオランダの人なんでそういうのはOKなのかしらん(^^;

笑いもありながら、肝心なところではきっちりとサスペンスしている。好感が持てたし面白かった(^^)

軽い軽いといいつつ、ドッキリさせられる箇所あり。
重々しいサスペンスも良いが、時には軽めタッチのこんな作品も良いのでは?
あ。決して誤解なきよう・・・
軽い映画がダメなんてことは全くないですから!



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蝶の舌

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LA LENGUA DE LAS MARIPOSAS

【1999年製作 スペイン】( 95min )

監督:ホセ・ルイス・クエルダ
出演:フェルナンド・フェルナン・ゴメス、マヌエル・ロサノ、ウシア・ブランコ

※ネタバレ

この映画はファシズム派の反乱軍右派と人民戦線政府である反ファシズム派、互いの勢力が活発化し、まさに混乱の時代を生きた人々の映画であるが、ひとりの少年モンチョから見た家族や周囲の人々また少年を陰から優しく見守ってきた先生との交流などを中心に描かれている。

私はスペイン内戦のことは殆どよく知らなくて恥ずかしい限りだが、映画というのは時にして私たち映画を観る者に対し悲しい現実を突き付けるものだ。この映画も同じだろう。

どの子どもに対しても公平な態度で接するグレゴリオ先生。
彼のような人格者と呼ばれるような立派な先生でさえも、いとも簡単に「犯罪者」にされてしまうのが戦争であり、このような不条理で理屈などではとても割り切れない悲しみや辛さがあるのも戦争だ。
背景にあるものは何か?このような作品を観る度にいつも思ったり感じたりすることだ。
そして、必ずしも独裁者と呼ばれるような人が非人格者と言われているのかといえばそうでなかったりもする。
だから余計に切なく、やりきれない…。

人は何度もでも同じ過ちを犯すものだ。それは人間だからなのかもしれないが「人の心が地獄を作る。憎しみが地獄の元になる」は本当にそのとおりだと思う。

いつの時代でもどこででも、子どもというのは何と「純粋」な眼差しで物事を見るものなのか。
純粋な心を持ちながら一方では同時に残酷性も持ち合わせているのだということを悟らせる。
ただ事実をねじ曲げても家族に危険が及ばないようにと母親がとった態度については誰も責めることは出来ない。
少年が先生の姿を見つけて「アテオ(神を信じない人)、アカ」と叫ぶシーンは本当に辛くて涙が止まらなくなりそうだったが、最後の最後に叫んだ「蝶の舌…ティロノリンコ」。
このシーンだけは、モンチョ自身がグレゴリオ先生の人格や人間性を心から尊重したと解釈した。
苦悩の中に見えた一筋の光 ─。
ティロノリンコのように、好きな子に花を渡すあの美しいシーンが蘇ってきた。



 
 
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ディーバ

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【1981年製作 フランス】( 118min )

監督:ジャン・ジャック・ベネックス
出演:ウィルヘルメンア・ウィギンス・フェルナンデス、リシャール・ボラーンジェ


※ネタバレあり


オペラを心から愛する郵便配達員の若き青年ジュール。彼は特に黒人のオペラ歌手シンシア・ホーキンスと彼女の美声を熱愛し、彼の中でシンシアはまさに“ディーバ(歌姫)”。彼女は自身のポリシーを貫き“自分の歌を一切録音させない、レコードは出させない”歌手でもあった。
そんな中彼女のコンサートがパリで開かれた。ジュールはこっそりと録音機を会場内に持ち込み彼女の歌を録音し、誰にも見つからないよう彼女が着ていた衣装まで持ち出してしまう…彼女の歌に酔いしれた翌日、ひとりの女が駅で殺されてしまう。殺された女は、死ぬ間際偶然側を通りかかったジュールのバイクの中に1本のテープを忍ばせていた。それは実は「カリブの海」と呼ばれる裏で麻薬や売春を扱う組織の黒幕を暴くテープだった。この1本のテープを巡って、ジュールは2人組に追われることになるのだ。

美しい街並み、風景と共に、なんともミステリアスで妖しい雰囲気を漂わせていながら、とにかく色彩の美しい映画だ。特に「青」の色が効果的であるし、フランスのフィルム・ノワールの“色彩や絵画的な”流れを大切にしつつ作られた作品なのだろう。
当初は単なるジュールの歌姫に対する愛情云々の話かと思いきや、テープを手に入れたことが原因で黒幕に追われるところ、とあるレコード店で偶然出会ったベトナム人の少女アルバや彼女と一緒に生活しているひとりのフランス人の男ゴロディシュとの奇妙な三角関係。犯罪もあれば恋愛や友情もあり、美しいオペラもありの映画なのだ。

ジュールとベトナム人少女アルバとのシーンも印象に残るところは沢山あるが、私はやっぱりジュールと歌姫シンシアとのシーンがもっと印象が強い。
特に朝の散歩。ディーバは本当に女神なのだ…
白い傘を差すシンシアは、まるで絵画からそのまま抜け出てきたように美しい。
冒頭から幾度となく流れるシンシアが歌う「アリア」。この曲がこの映画の魅力を最大限に引き出しているには違いないが、途中に出てくる彼女が歌のレッスンをするシーンでは、普段私たちがオペラを見る際にはありえない(?)ピアノの弾き語りのオペラが聴ける。
グノーの「アヴェマリア」。この曲もまた凄く心地良いのだ。
「ディーバ」。
今日観たのが初めてだったが、これからも私の中では忘れられない映画になりそうだ。

 

 
 
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