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狼の時刻<未>

Hour_of_the_wolf


HOUR OF THE WOLF

【1966年製作 スウェーデン】( 85min )
監督:イングマール・ベルイマン
出演:マックス・フォン・シドー、リヴ・ウルマン、イングリッド・チューリン

北海の小さな島に住む画家のユーハンとその妻アルマ。ユーハンは昔の恋人ヴェロニカを忘れられずにいる。ある日島の館に住む男爵家から晩餐会に誘われ・・・


映画は妻アルマ(リヴ・ウルマン)の語りで始まり、淡々と物語が進行していく。
冒頭から画家で夫のユーハン(マックス・フォン・シドー)はどこか病んでいる印象がある。
ある日ユーハンの日記を留守中に読み、どうやら夫は昔の恋人が忘れられないのだと身重のアルマは悟る。
そんな時、島の館に住む男爵から家に招待されるが、そこで出会った男爵やその夫人ら、彼らのどこか異様な雰囲気はこの映画をより一層不気味なものに作り上げていると思う。
よくわからないけれど…彼らの会話、笑い声等々が正常ではなく、誰も彼もが正気の沙汰ではない気がするのだ。
私の思い込みというか、映画を観ていてずっと彼らは生きた人間の感じがしなかった。何故だろう?
ここに出てくる人物たちが異常なのか・・・映画を観ながら自分こそ頭がおかしくなったのではないだろうかなどと考えながら観ていた。

確かに映画の中でユーハン自身は罪の意識に苛まれていた。
彼ら…館の住人は例えば生きた人間を貪るような死人で、いつかユーハンもアルマも彼らの餌食になるんじゃないかと思っていた。
弱い心につけ入っては肉体から精神から全てを喰い尽くしてしまう“グール(屍鬼)”のような存在。

実際映画も終盤なろうという頃になってようやく彼らはやはり“正常ではなかったんだ”と気づいたのだが・・・

特に大胆な映像描写があるわけでもなく、台詞も多くはない。
しかしベルイマン監督はやはり只者ではないと思わせる。
さすがだ。

 


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コメント

φ(*'д'* )メモメモ 狼の・・・

精神的に恐いのはダメージ大ですな

投稿: きゃら子 | 2009/06/14 19:47

>きゃら子さん
いらっしゃーい♪
これは、精神的に怖いけどダメージは少ないよpaper
ベルイマンの作品って、日常に突如幻想が割り込んでくる描写がいいんです。
精神的の怖い映画は・・・
「たたり(モノクロ)」「回転」がおすすめです。
「セッション9」って映画もまあまあですよ。
機会があったら是非!

投稿: りざ夫@ホラーマニアックス | 2009/06/15 01:25

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