« 大鴉の啼く冬/アン・クリーヴス | トップページ | インディペンデント魂 »

ニノチカ

Ninotchka NINOTCHKA

【1939年製作 アメリカ】( 110min )
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス、アイナ・クレアー


ロマンチックなコメディ映画の秀作。
主演のグレタ・ガルボ(ニノチカ)とメルヴィン・ダグラス(レオン)が特にいい。

革命後のロシアから3人の役人がパリにやってきた。彼らの使命は、帝政時代のロシアに貴族から没収していた宝石を売り払うことだった。宝石の元々の持ち主であり既にパリに亡命していた大公妃スワナは、愛人レオン(メルヴィン・ダグラス)に命じて、3人の男たちから宝石を奪還させようとする。いつになっても宝石の売却がされないと不信に思ったロシア政府は、ニノチカという同士(グレタ・ガルボ)をパリへ派遣した。堅物の共産主義者である彼女は、レオンに出会い。そして…


※ネタバレあり


粋な会話のオンパレード。とにかく2人の会話がシャレてます。

ニノチカはコチコチに堅い根っからの共産主義の人。
一方のレオンは女性の扱いには手馴れた口の上手い色男。

印象に残った会話がいくつかあって・・・例えば、

エッフェル塔の上から望遠鏡でレオンの家を覗いている場面。(エッフェル塔に辿り着くまでの会話もずっと面白かったけれど)
堅物な共産主義者ニノチカと色男レオンの会話。

ニノチカ 「私に来いと?」

レオン  「いや、そんな意味では」

ニノチカ 「来るなと?」

レオン  「いや、来てくれたらうれしいけど」

ニノチカ 「では、行きましょ。あなたはいい研究材料になるわ」

レオン  「頑張るよ」

この時はニノチカがまだ"お堅い"です。彼女は絶対に笑わないの。

想像してみて下さい。
冗談を言いながら必死にあの手この手でニノチカを口説いているレオンと、何を聞いても反応が変で決して笑わないニノチカ。
グレタ・ガルボ・・・無表情なのに面白過ぎです。いや、無表情だから面白いのかな。

で、この後2人はレオンの家へ・・・

2人がちょっといいムードになってきて・・・(あまり書くとかなりネタバレになってしまうけど)

レオン  「ニノチカ。私が好きだね?」

ニノチカ 「容姿には嫌気がしないわ。白目も綺麗だし、角膜も正常」

レオン  「君の角膜もステキだetc」

もはや会話がおかしいです。かなり異常です(笑)
人を口説いている時、または口説かれている時に「相手の角膜が・・・」なんて会話自体普通じゃないですよね。
多分バリバリ共産主義者の女と資本主義者の男が出会うとこうなる・・・そういうことなのかしら。

途中まで全く笑わなかったニノチカがある時を境に笑顔を見せるようになり、レオンの愛を素直に受け入れるようになり、同士を友達と呼ぶようになり・・・
見事に女闘士からとてもチャーミングな女性に変貌していくのです。

男と女が出会って恋に落ちる。
実際愛すべく2人が出会ったら、恋に落ちるまでそう時間が掛からないものなのかもしれない。

とてもロマンチックですが、この映画は少なくとも私は"笑い"でかなりツボにハマリました。
緻密に計算されつくした会話が随所に散りばめられていて、最後まで通して全く飽きることなく楽しめました。
主演以外では、3人のロシアの役人がいいです。

観終わって、なるほど。
脚本にはあの大好きな監督ビリー・ワイルダーも参加しているではありませんか!
どうりで、私のツボにピッタリ嵌った映画だったわけです(納得)



Aigafuru_banner
   
  
↑みなさま、ご協力をよろしくお願いしますshine


banner_03
  

↑ランキングに参加していますnote

|

« 大鴉の啼く冬/アン・クリーヴス | トップページ | インディペンデント魂 »

映画/ナ行」カテゴリの記事

コメント

ニノチカって、1939年制作なんやねぇ・・・すんごい昔
りざふぃの解説読んだら、観たくなった~(こればっかりw)
調べたら、ガルボって笑わない女優なんだって・・・
それで、この映画で、初めて?笑顔見せたらしいね。
また、観たい映画リストに入ってしまったsweat01

投稿: けろこ | 2008/03/14 19:58

>けろこたま

こんばんは~mist
ずっと気になっていた映画だったのですが今回観てみましたら・・・すっごく面白かったです(^0^)
いえいえ、ホンマ私の鑑賞文なんて穴だらけだから、この映画の素晴らしさを上手く伝えられていないんですが、是非けろこたんはこの映画観て下さい!絶対観るべし(命令~笑)

けろこたんがおっしゃるように、彼女はこの映画で「グレタ・ガルボが笑った」って言われていたみたいですね(^^)
でもこの映画で彼女が笑うようになったキッカケのシーンもオススメですよん。
笑うと彼女って何てチャーミングなんでしょheart01

早くリストから外して観ませう(^-^)note(笑)

投稿: りざふぃ | 2008/03/14 20:51

ロマンチックコメディだぁい好き!
絶対観たい~
だから、初めのとこしか読んでないよ。(笑)

ビリー・ワイルダーの映画、私も好きよ。
って、映画の題名覚えてないけど…(汗)

投稿: すみれ子 | 2008/03/14 22:29

>すみれ子たま

改めておかえりなさ~いairplane
とても楽しいご旅行だったのですねsun

うんうんhappy01この映画ぜ~ったい、すみれ子たまに合うと思うsign03
レンタル屋でも置いてあると思うし、多分500円シリーズでも出てると思うので、チェックしてみて下さいね(^^)

ビリー・ワイルダーはこの映画では「お弟子さん」らしいのですが、脚本も本当にいいと思うし、古いけど古さを全く感じさせない良作だと思いますnote

ビリー・ワイルダーだと・・・
やっぱ「アパートの鍵貸します」?happy01

投稿: りざふぃ | 2008/03/14 23:07

TB&コメントありががとうございました。
TBについての一騒動は、うちのブログをご覧下さい(笑)

必死に口説くレオンと、何を聞いても無表情のニノチカ、ほんとに可笑しいですよね。
男女の会話で「角膜」が出てくるのは、後にも先にもこの映画だけでしょう(笑)

観れば観るほどほんとに台詞が素晴らしいのがこの映画ですが、中でも、感想にも書いた「私たちには高い理想が、彼らには温かい気候があるの」はほんとに絶品でした。

投稿: micchii | 2008/03/15 14:07

>micchiiたま

コメント&TB有難うございます(^^)
それと「TB騒動」の件は了解です(笑)
お気になさらずに~sun
再度送信しておきましたのでお手数ですが宜しくお願いしますねshine

この監督さんの映画は観るの勿論初めてだったのですが、micchiiさんのところを読んで私も非常に興味が沸きました!
有難うございますhappy01
なるほど「青髭八人目の妻」もこの方の作品だったのですねsign03

結構作品数はあるものの、かなり古い作品ばかりなのでなかなか観るチャンスがなさそうですが、私もいろいろ探してみようとおもいます(^-^)

投稿: りざふぃ | 2008/03/15 23:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36383/40497300

この記事へのトラックバック一覧です: ニノチカ:

» 『ニノチカ』 [愛すべき映画たち]
Ninotchka(1939/アメリカ) 【監督】エルンスト・ルビッチ 【脚本】ビリー・ワイルダー/チャールズ・ブラケット/ウォルター・ライシュ 【出演】グ... [続きを読む]

受信: 2008/03/15 13:55

« 大鴉の啼く冬/アン・クリーヴス | トップページ | インディペンデント魂 »