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きみの血を/シオドア・スタージョン

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きみの血を SOME OF YOUR BLOOD

シオドア・スタージョン



 
私は吸血鬼が好きだ。
生のヴァンパイヤには出会ったことはないし、また血を吸いたいという衝動にも駆られたことはないが、当然ながら読み物として、または映画の中では特異なキャラクターとして興味深いという意味で。

世の中には吸血病に罹った人たちが少なからずいると思うが、習慣的・体質的にそうなってしまうと端からみて本当に気の毒だなとは思う。


シオドア・スタージョンの「きみの血を」。

一般的によく知られている吸血鬼物語とは、ひと味もふた味も違う。
また、「ミステリーは好きだけれど吸血鬼は怖いからイヤ」という人にもオススメ。

実際“吸血”を連想させることは、この本の中では殆どない。

読者は最後の最後(終盤である程度は予想つく)になって初めて、はっきり“それ”と理解することになると思う。

吸血鬼=ホラーという風に考えるのは間違いではないと思うが、一言にホラーと言っても幅広い。
またロマンティックや多少はエロティックな要素とか、いろんなエッセンスが組み込まれているのが“より上質な”ホラー小説だったり、映画だったり・・・というのが一般的なホラーに対する見方だろうとも思う。

この「きみの血を」は1回読んだだけでは、正直はっきり分からないところがある。
単に私の理解力不足なだけかもしれないが・・・

少なくとも2回読んだ限りでは、2回目の方が断然面白く、興味深く読むことができた。

ミステリー小説には不可欠な伏線。1回目には気づかなかったところが、2回目では「なるほど」と納得できる。

さっき「最後の最後まで・・・」と書いたが、
詳細はできる限り伏せたいのだが、例えば冒頭の方で小説の重要人物であるジョージが少佐に怒りをぶつけるシーンがある。1回目は深く考えずに読み飛ばしていたところも、2回目になって初めて「そういうことだったのか」と気づく。

『(前略)吸血鬼は、幼な子であり、血を吸われる相手は母親』─。
風間賢二氏あとがき ジョン・ゴードン氏の記述より

読者への挑戦状ともとれる本作品を一度お読みになれば自ずと意味は分かるはず。



 
 
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コメント

吸血鬼と言えば、萩尾望都さんの漫画を思い出すなぁ。
りざちゃん、映画観て本読んで、時間を有効に使ってるんだね。
私は、映画やドラマ観ても本読んでも、すぐに眠ってしまう…
情けないわ。。。

投稿: すみれ子 | 2008/02/06 18:40

>すみれ子たま

度々~^^

「ポーの一族」ですねsun私も持ってますよ~♪
この世界観だ~い好き(笑)
私の中では、昔一時マニアだけ(?)で流行った「アナザー・カントリー」という(略してアナカン♪)綺麗な男ばっか出てくる妖しい映画がありましたが、その映画に吸血鬼をプラスしたような感じだなheart04

tulip←バラがなかったのでこれにしてみました(笑)

↑はロマンティックというか...なんて言ったらいいかその“対象者”がとっても純粋なんです(^^)

小説としては結構地味かも・・・でも1960年代に書かれたにしては、まこと斬新かとflair

お褒めのおことばありがとですsun
でも私は日ごとにムラがあり、時間の有効活用はされてないと思います(^^;
今日はギター弾けなかったしsweat02

投稿: りざふぃ | 2008/02/06 21:16

「デイ・ウォッチ」と言うマトリックを超える吸血鬼の映画が来るそうですよ。

知ったかぶりして
今PCで調べたばかりよ。(><)☆\イテッ

でも、昔の吸血鬼の映画の方が怖いなぁ~~。

おっぱいは白いからいいけど、あれは確かに血かもしれないね、赤かったら、怖い。

投稿: かじゅーん | 2008/02/07 11:04

>かじゅーんたまshine

こんちぃ~^^
私は「デイ・ウォッチ」知らなかった(汗)ので慌てて調べたら「ナイト・ウォッチ」の続編とある・・・
ところが同名の別映画の「ナイト・ウォッチ」は観たことあったんだけど、これは知らなかったsweat01
ロシア映画。いくつかは観てるけど最近のは知らんかったわsweat02
「惑星ソラリス」(旧ソ連映画。アメリカでもリメイクされ原作も有名)は、昔ぶぅと付き合い出した頃(きゃはheart01)彼のオススメ映画で一緒にビデオで観たっけっか・・・懐かしいな~あの頃は若かった(爆)


実際読んでてしばらくはこの本のタイトルの意味が分からんかった^^;ってくらい特別な「吸血鬼」が登場するって話じゃないので(ちょっとネタバレしすぎかな~)怖いのが苦手でも十分楽しめると思います。
そうある意味フツウ(?)の小説。
この小説。読めば読むほど味が出る...まるでスルメみたいな(笑)
今はこの小説「スゲ~」って思ってます(爆)
流石T・スタージョン。

投稿: りざふぃ | 2008/02/07 14:32

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