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隠された記憶

Chace CACHE

【2005年製作 フランス】( 119min )

監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジュリエット・ビノシュ、ダニエル・オートゥイユ、モーリス・ベニシュー

普段辛口なことはなるべく自分のブログには書かないようにと心がけているつもりだけれど、今回ははっきりと言わせてもらう。

*もしこの作品が好きだという人はここから先は読まないで下さい。多分不快な気分にさせると思うので*

作品を観終わった感想を率直に言うと個人的にはただ不快感が残るのみ。
この映画が好きだという人には本当に申し訳ないが、恐らく一生私には理解できないと思う。
“理解する”の意味がちょっと違うかもしれない…別に作品そのものにケチをつけている訳ではない(正直この映画は好きではないが…)。

映画は人それぞれ好みがある。それはよく分かる。実際この映画は賞も取っているらしいのだが、そんなことはこの際全く関係ない。何様と思われるかもしれないが、敢えて声を大にして言いたい。「私はこの映画を映画だと認めない、認めたくはない」。

内容は謎解きのあるサスペンス映画のようにも思えるし(私自身も1箇所だけ驚いたシーンがあった)、社会派ドラマっぽい作りでもある。
訳もなくやたらと長いワンカットで撮られたシーンもある(これが観る人によっては素晴らしく感じるのだろうか?甚だ疑問が残る)、解釈しづらいシーンも確かにある。「何故?一体誰がこんなことを?」などと観た人は少なくとも1度はそのように感じるシーンがあるに違いない。


が、実際そんなことはどうでもいい

監督のインタビューなんて見なければ良かった・・・


私自身がこの映画を“否定する”一番の理由。


それらが全て“観客のイマジネーションに委ねられる”


私自身がこの映画を観終わった後で“気分が悪くなった理由”はそこにある。


ハネケ監督自身のインタビューによれば「この映画の謎は、映画を観た人がそれぞれ自由に解釈してもらえばいい」と言っている。

誤解しないでもらいたいのだが、私はオチがある映画が観たいとか、オチがない映画はダメとか映画に関してそういう考え方はしていない。
強いて言うならば、映画にはいろんな映画があるものだと思うし…たとえオチなどなくとも、監督の拘りとか作品に対する想いなどはあるべきで、それらは例えば映画を観る側にとって楽しみであったり、何かしらの感情が動くものだ・・・面白い。つまらないなど本当に何でもいい。

はっきり言ってしまうが、ハネケ監督はかなりの確信犯ではないのか。

この映画に関していえば、謎の答えが見つからなくたって別に構わない…
しかし、ハネケ監督自身は「観客がどのシーンをどう観ても解釈しても構わない」という様に、俄には信じがたい発言をしていることに私はすごく腹を立てている
良い見方をすればそういう映画は自由度の高い映画ということになるんだろうが、自由っていうのは、そもそもある程度のルールに基づいて然るべきものじゃないのか?

もしも世の中の全ての映画監督が彼のような考え方で、またこのような映画ばかりだったら、私は間違いなく映画を観ることはなくなると思う。

時間の無駄。



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映画/カ行」カテゴリの記事

コメント

↑のコメって、例の映画を観た感想と似てる気がして…
絶賛する人もいれば、私みたいに不快感が残ることもあるし。

私はりざちゃんと違って、たくさん映画を観てないし、好きなタイプのしか観ないし、うまく感想は言えないんだけど、理解できない映画って確かにあると思う。
賞を取った映画で「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。
これを好きな人が多いけど、私はさっぱり??で、好きになれなかった。

↑時間の無駄って言い切るりざちゃん…\(^o^)/

投稿: すみれ子 | 2007/05/10 08:10

>すみれ子たま

こちらにもコメント有難うです(^^)
そうなの。そうなの。
すみれ子たんに是非読んでもらいたかったのよん。
この間「バベル」であのような感想を言ってたので…
私は結局今のところ「バベル」は未見なのですが、一般的に評価が高い作品でも↑に述べたような感想をひょっとしたら…と今思ってます。
だから「バベル」はDVDになったら行くことになるかも^^;
映画の日とか狙って行こうと思っているんだけど今月はその日に限って用事が…ちょっと時間的に厳しいかも><

「ダンサー~」は私の大好きなビヨークが出演している映画ですね(^^)
実はこの映画も未見なの^^;
理由は友達(その子も恐らくすみれ子たんと同じような意見だと思う)の感想をちょっと聞いたことあったから…
それ以来なんだか怖くって観れません^^;;
ビヨークはシンガーとしては大好きなんだけど・・・↑に出てたJ・ビノシュも大好きな女優さんなんだけど…でも…でも…という感じ><

話長くなっちゃってごめんなさいませね^^;

でも↑の「隠された~」は方々読んだら「いい!」という評価の人もいるんですよねぇ。
実際映画の中身に文句というより私にとっては「それ以前」の問題なんですよ。
ハネケ監督の映画製作過程の意識レベルっていうか…

あ~書くとまた胸がムカムカくるし長くなるので後でブログにでもこっそりまた書いてるかも^^;

投稿: りざふぃ | 2007/05/10 15:33

観ていないので何とも言えないのですが・・・。
ただ、最近って、凄く“わかりやすい”映画が多いと思うんですよね。
前に「説明セリフはいらない」(タイトル違ったかも?)というエントリーをUPしたんですが、言わなくてもわかることまで台詞にする映画があまりに多くて、観客のレベルの低下と作り手のレベルの低下の悪循環というようなことも書いたんですが。
無声映画にも数多くの素晴らしい映画があるように、映画は本来は映像で語るもの、それが一から十まで全部“説明”されてしまっている最近の映画。
もちろんそうじゃない映画もありますが(自分が敬愛するジョニー・トーやカウリスマキなどはそうじゃないいい例だと思います)、大半の映画は、観客に委ねる部分があまりに少ない。
この点は、イーストウッドも常々「観客への信頼」ということを口にしています。
じぁ、かといって、ハネケ監督の言うように、何から何まで観客に委ねることがいいのかというと、それも違いますよね。
観ていないのでどのレベルまで観客に委ねられているのかわかりませんが、何から何までというのはやっぱり少しおかしいように思います。
語りたい話があり、見せたい映像があり、表現したいものがあるからこそ映画を作る。その核となる部分も感じられないのであれば、なんでこの映画を作ったの?ってことになりますからね。
極論すれば、白紙の絵を描いておいて、これは芸術だ!って発表しているようなもので・・・。
難しい問題ですね・・・。
長文失礼致しましたm(_ _)m

投稿: micchii | 2007/05/12 22:01

>micchiiたま

こんにちは~^^
本当に上のような文章になってしまってちょっと後悔(?)
でも自分のブログだしココは正直に述べようと思って。

>語りたい話があり、見せたい映像があり、表現したいものがあるからこそ映画を作る。その核となる部分も感じられないのであれば、なんでこの映画を作ったの?ってことになりますからね。

そうです。そうです!
私もその辺りこの監督にはスゴク疑問視するところです。
勿論映画は万人が観て皆が納得するような映画なんて、厳密にはありえないものなのかもしれませんが、それでも…です。
カンヌでグランプリ取ってる監督さんだからぁ~という目だけで観るとしっぺ返しを食わされたような感じです。

好みは確かにあるかもしれませんが、私はハネケ監督の作品は金輪際かどうかは分かりませんが^^;(弱いなぁ)当分の間は観ないと思います。

何もこの映画のDVDの特典映像にこのような内容のインタビューなんて載せなくてもいいのになぁとさえ思います。
実際このインタビュー見て気分が悪くなったのですから…。
(この作品については某映画サイトでも私と殆ど同じような考えの方がおられました…正直ちょっとホッとしたかな?)

何もかも説明ありすぎっな作品は確かにですが、あまりにも不条理な作品もどうかと…。(この辺りは好みが割れそうですが^^;)
例えば「エリン・ブロコビッチ」はスゴク分かり易い作品だったけれど、今でも私は大好きな1本です。
あ、不条理といえばD・リンチなどもその例に挙げられそうですが、ゴダールもそうかな。ちなみに私はリンチもゴダールも嫌いではありません…(笑)

最近黒澤映画を観ていたばかりなので何なのですが、黒澤さんの作品はとても娯楽性に富んでいて分かり易い作品だなぁと思います。(勿論作品にもよるところはあるでしょうが)

でも確かに「余計な台詞はいらいない…」と思えるような作品は時々ありますよね!
そこは映像を観て観客が判断するところ…感動するとか良くなかったとかはその後についてくるものだし。

う~ん、本当に難しいです><

投稿: りざふぃ | 2007/05/14 13:11

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