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血とバラ

BLOOD AND ROSES

【1961年製作 フランス・イタリア】( 74min )

監督:ロジェ・ヴァディム
出演:メル・ファーラー、アネット・ヴァディム、エルザ・マルティネリ


J・S・レ・ファニュ原作「吸血鬼カーミラ」をロジェ・ヴァディム監督が映画化。

※ネタバレ※

イタリアに古くからあるカーンシュタイン家。
現在の城主であるレオポルド(M・ファーラー)は従妹のカルミーラ(A・ヴァルディム)が自分に想いを寄せていることに気づきながら、別の女性ジョルジア(E・マルティネリ)と結婚するつもりだった。
200年程前、その一族の先祖が吸血鬼だったという伝説があり、当時の村人たちが恐れて、墓に眠る吸血鬼たちの胸に木の杭を打ち、永久に追放したはずだったのだが…ただひとり生き残ったとされるミラーカ。彼女の肖像画は末裔であるカルミーラにそっくりだった・・・
カルミーラはミラーカの“声”に導かれるように、彼女が眠る墓場へ…

「吸血鬼カーミラ」。読んだことがないので勝手な解釈になりますが、ひょっとしたら男性よりも、女性が好きではないかしら。この映画は。
古典的な怪奇映画によく登場するような美女2人カルミーラとジョルジア。甘美などこか気怠いようなこの映画は、吸血鬼を題材にこそしているけれど、怖さを売りにしているのではなく、ミステリアス且つロマンティックなストーリー展開の中で、愛する人に愛されたいと一途な女心を描いた映画なのです。

カルミーラは先祖で唯一吸血鬼の生き残りであるミラーカに導かれ、そこでひとつの“魂”の存在にはなりましたが、完全なる覚醒を遂げたのではないかと思うのはこのシーンでです ─。

カルミーラが鏡に映し出される自分のドレスについた血の染みを見て、愕然とし、鏡を割り、ドレスを破くのですが、音を聞いて慌てて駆けつけたレオポルドに対して
「もう私には、愛することも許すこともできないわ」と。
あぁ、ここでカルミーラは本当にミラーカになったのだと思いました。
吸血鬼になってしまった悲しみや切なさが伝わってくるシーンです。
彼女に愛されていると知りつつ別な婚約者のいるレオポルドが一瞬“迷い”を見せるところもいいです。

カルミーラが着ている白いドレスの胸についた血の染み。手にすると突然枯れてしまう赤いバラ。ジョルジアの血のついた唇・・・
時に映像がモノクロになったりと、白黒の中の“赤”の映像が、非常に効果的で綺麗だったと思います。


【追記】
この映画の内容には関係ないところで。

吸血鬼に関して、私が知ってることといえば、一般的に…
十字架やにんにくを嫌う。太陽の光を嫌う。
とどめをさすには、眠っている間に、胸に木でできた杭を打つ。
そして、彼らは動物に怖がられる。花を手に持つと枯れてしまう。鏡に姿が映らない・・・

この最後の“鏡”ですが、私もこの映画観た時最初変だと思ったのですが…
実はいろんな小説で、作家によって解釈がまちまちのような気がします。
私が最近読んだ短編小説では、『アルミなどから作られた鏡に姿は映るが、本物の銀から作られた鏡には姿が映らない』というものでした。

それと、十字架もですが…作り手が「本物」ではないと、吸血鬼は怖くないらしいですよ(笑)

 
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コメント

興味津々。
吸血鬼と言えば、萩尾望都さんの漫画を思い出します。
題名ど忘れしちゃったけど。

これ、ロマンティックなストーリーなのよね。
絶対見たいわ。

投稿: | 2007/02/16 20:34

ごめんなさい。
HN入れ忘れた~

投稿: すみれ子 | 2007/02/16 20:35

>すみれ子たま

どもどもこんばんは~♪
うんうん。確かにこれはロマンティックな吸血鬼もので女性向き
だと思うのよ~私は^^
古典的だし。
確か「ガラスの仮面」(爆)にも姫川亜弓演じるカーミラがあった
ような。
あれとシチューエーションは似てると思います。
本当は吸血鬼って悪役なハズなのに、可哀想って思えるんですよね。

萩尾望都!!
「ポーの一族」は持ってま~す。これも大好きです(笑)
そうそう、あの一族もとても可哀想でしたよね。

ただ~し、
この映画。ビデオ屋になかったらなかなか観る機会がない
かもしれません…^^;
DVDもVTRもないのよ~><
BSかスカパーなどでやってくれればいいのですが…

投稿: りざふぃ | 2007/02/16 20:45

こんばんわ!!
日本アカデミー賞みていますが!

いろいろな映画があるんだな~って!!

投稿: buru | 2007/02/16 22:42

>buruたま

ばんわ~^^
ついさっき気づいたのよ…^^;
日本アカデミー賞って今日だったんだなぁ~って(汗)
私がテレビ付けたときは、丁度中谷さんが主演女優賞のスピーチしてる頃だったわ…

みんなも観てたのかしらん^^;;

投稿: りざふぃ | 2007/02/16 22:57

こんにちは~

昨日の日本アカデミー賞、
ちょうど渡辺謙さんのコメントの時しっかり見ちゃいました~♪
歳を重ねるほどにますます素敵になっていく謙さん、受賞されてよかった~。

投稿: アリ | 2007/02/17 14:09

>アリさん

こんばんは~^^
昨日は日本アカデミー賞の授賞式やってんねぇ^^;
始まってから気づいたわん(汗)
途中からちょっと観たけど、私どの映画も未見だからこの評価は妥当なのかどうかも分からんのよ^^;
渡辺謙は病気から復活遂げて、今ホント旬の男優さんのひとりですよね^^
日本からもっと他の若い俳優さんたちも、世界に羽ばたいて欲しいなぁ。

投稿: りざふぃ | 2007/02/17 23:16

再書き込み
http://www.youtube.com/watch?v=TBPwb5p1zCw

これはご覧になりました?
とても,ロマンティックな,
川尻版「D」
アメリカで実写になる話が,
正式に中止になったら、
続編を作るそうです。

実写は多分外すでしょうから,
国内でアニメの続きを作ってほしい所です。

投稿: tue | 2007/02/19 10:26

>tueさん

お~これは未見で~す!
「バンバイアハンターD」
いかんなぁ~>< 
是非観ます♪(原作も読んでないわん)
ロマンティック・バンバイアものにはすごく魅かれてしまいます。
オススメ情報有難うございま~す。
アニメだったら川尻さんがらみではないけれど、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」も結構好きです。
ちょっと短すぎだけど…^^;
三つ編みの女子校生が日本刀ってのがカッコイイなぁって。

投稿: りざふぃ | 2007/02/19 12:41

原作よりも,トワイライトレディがお薦めです。
コバルト文庫、めるへんめーかー挿画
絶版

たしかタイトル変えて再刊されてたはずですけど。
菊池ひど行は、
ちょっと、いやかなり女性描写があれな割りに、
不思議と女性ファンが多い。

これと、
インベーダーサマーと、風の名はアムネジアが、
お薦めですかね?

映像化に恵まれた方で,
アムネジア以外の、
アニメ作品もまずまずのできです。
ダークサイドブルースはあしべゆうほとの漫画を
宝塚の人主演でアニメにした迷作です。
作者自体は,
アニメ全般については厳しい見方をしていますが。


雨の町実写は未見です。

投稿: | 2007/02/20 06:02

>名無しさん

ども、ご丁寧にコメントして下さいまして有難うございます。
トワイライトレディ、インベーダーサマー、風の名はアムネジア…¢(・_・。)メモメモ
菊地秀行さんは未読なので楽しみにしていようと思います。
疎いもので…ごめんなさいましね^^;

あしべゆうほさんといえば、どうしても「悪魔(デイモス)の花嫁」しか浮かびません…
これは絵のみあしべさんでしたよね?

今後の参考にさせて頂きます。有難うございました。

投稿: りざふぃ | 2007/02/20 11:00

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